UNIX MAGAZINE 1994年8月号

キーフレーズ

UNIX MAGAZINE ファイル 000 Windows ネットワーク 1994 SCSI インターフェイス プログラム システム クライアント SPARCstation インターネット コマンド 場合 アプリケーション MIME 機能 SPARC AMD FAX サーバー usr -3 データ Ethernet NFS and 対応 CD-ROM for access 利用 DOS 指定 ソフトウェア ルータ item シリーズ Message 出力 enumerate NetWare 表示 -1 実行 できる Subject サポート アクセス make lnternet Macintosh 設定 ファイルシステム オプション Sun ツール フォーマット リスト FTP 可能 HDD 登録商標 -2 環境 接続 ホスト 必要 boot ワークステーション 使っ EPS etc Chameleon TCP/IP CDROM ゲートウェイ TEXT JPNIC 電子メール ATM anketotal 255 日本 ROM 開発 list 100 MHz LAN Network ディスク 米国 home ファイアウォール local share メール

目次

佐野晋、後藤邦夫 会費制度の見直し レポー ト 前回報告したように、 1994 年 4 月 5 日に東京の機オ謝辰 興会館で JPNIC の平成 6 ( 1994 ) 年度総会カ鯛催され ました。総会終了後 JPNIC 委員による「会費本気寸ミ ティング」カ鯛かれました。今回は、この会議の期兼と ・変のスケジュールについて報告します 1 。 FINANCE-WG う意味合いをもっています。 手しました。今回の会議は、この活動のキックオフとい る検討と主として会費制度にかかる会則の改定作業に着 上での義を中心として、国内のインターネットに関す 委員会の外部の方々にも参加を求め、メーリングリスト 後の言翩義に反映させようと考えています。そこで、運営 この WG では、 JPNIC 会員の意見をできるかぎり今 FINANCE-WG を新設しました。 の財政基盤についても多角的な視点から検討するため、 年度は、会費制度だけではなく、 JPNIC の体制や将来 する検討と会員間の意見調整をおこなっていました。今 キング・グループ (WG) が JPNIC の会費制度に関 前年度は、 CHARGE-WG という運営委員会のワー 会費に関する検討のポイント■ UNIX MAGAZINE 1994.8 1 現行の会費度については 1993 年 12 月号をしてください。 構のあるべき姿にかかわる問題です。 もちろん、 JPNIC を含む国内のインターネットの調 おもな項目を紹介します。これらは、 JPNIC のあり方は めに論点をリストアップしました。以下に、そのうちの 経過報告があり、続いて問題点や検詞項目を整理するた 会議では、ます前年度の検討竹喋に当たった WG から JPNIC の構成員と会員資格 現在の JPNIC の会員は、ネットワークを運用するネッ トワーク・プロジェクトから構成されています。これは、 JPNIC が各ネットワーク・プロジェクトの、、共同セン ター " という位置づけで設立されたからです。また、ネッ トワーク・プロジェクトを単位として国内のインターネッ トの調整を進めるという考え方にももとづいています。し かし、インターネットに接続しているユーサー糸哉を会員 とすべきだという意見も本く残っています。 会費と委員数の比率 現在、 JPNIC の会費は、原則として参加ネットワー クの規模に応じた金額の納入をお願いしています。各ネッ トワークの、莫 " は、参加組織の数 ( 正確にはドメイン 印にもとづいて算定されます。多くのネットワーク・プ ロバイダは、 JPNIC の会費を捻出するために参加組織に 均等に割り当てています。国内には複数のネットワーク・ プロジェクトに属している糸騰哉もありますが、そのよう なところでは、 JPNIC に会費を二重に納めているという 印象もあるようです。現在、会費はドメイン数の対数を 階段関数に近似したもので算出していますが、もうすこ し単純な計算式にすべきだという考え方もあるでしよう。 さらに、 JPNIC 委員の数は会費の納入額とほほ相関関係 にあります。このバランスをどう考えるかも検討のポイ ントです。 商用のインターネット・プロバイダや地域ネットワー クの誕生により、個人や個人事業所のインターネットへ の参加か増えています。これらのユーザーと大きな組織 のドメインを対等に扱うか否かも検詞すべきでしよう。 会員不動リ JPNIC では、付研究ネットワークとそれ以、タ V ) ネッ トワークの会費に格差をつけています。これは、前者が JPNIC に対し会費以外の面でさまざまな貢献をしてきた ことを考慮した措置です。しかし、 JPNIC の莫カ吠き くなり、商用に使うューサーか増えるにっこのような 貢献はこれ以上期待できなくなっています。 JPNIC の業務 国際的な NIC 活動の枠組のなかで、安定したサービ スを維持するための国際データベースの開発、 APNIC 147

Book Review 文がどのくらい含まれているのか気になり始めました。 さっそく、 X11R5 のサーノヾーのソースで grep goto * . c 〃としてみました。すると、 120 , 000 行のなかで約 文芸的プログラミング ーー■し K “山物第 100 カ所に使われていることが分かりました。現代では、 goto 文に苦しめられることはなさそうです。 ・ DonaId E. Knuth 著 次に、 goto 文に代わる扱いやすいものの例を挙げ、ど ・有澤誠駅 ・アスキーー のようなときに goto 文を使えばプログラムが分かりや ・ A5 判、 463 ページ すくなるかか説明されています。 C 言語では、 goto 文の ・ 4 ′ 500 円 代わりに break 文と continue 文か利用できます。さき これまでにもかなり紹介してきましたが、今回も X はどと同し X のサーバーで調べてみると、約 1 , 000 カ所 に関連した本です。とはいっても、本書は直接 X を扱 で使われています。 ったものではなく、の作者である Donald E. この論文が発表されたのは 1974 年です。したがって、 Knuth 教授の論文を集めたものです。 その後の新しいプログラミング・パラダイム、たとえば 目次を紹介しましよう。 オプジェクト指向や論理型プログラミングなどについ ては触れられていません。そのためか、やや古めかしさ 1 章芸術としてのプログラミング 2 章 goto 文を用いた構造的プログラミング を感じますが、それでも十分におもしろく読めます。 3 章すべてのトボロジカルソーティングの配置を生成する もうすこしパラバラとめくっていくと、 10 章の X 構造的なプログラム のエラー」が目につきました。これは、 X システムに 4 章文芸的プログラミング 含まれていた不具合の履歴とその解説です。経験上 5 章 Jon Bentley のプログラミングパールズ : サンプリン X はバグがほとんどなく、安定したシステムであるこ グ間題 とを知っていたので、おもしろく読むことができました。 6 章続プログラミングパールズ : 共通語問題 7 章 WEB の読み方 とくに興啝架かったのは、バグの原因です。 8 章および METAFONT のプログラム抜粋 もっとも多いのがアルゴリズムの誤り、その次がちょ 9 章ドキュメント去 っとした不注意、そしてデータ構造の誤りか読きます。 10 章 X のエラー X のような複雑なシステムでは、アルゴリズムの誤り 11 章 " X のエラー言当求 は仕方がないとして、それ以外の原因の大半か不注意や 12 章 CWEB の例題 田い違いによるものであることに驚かされます。やはり、 ッじ、 正しく動作するプログラムを作るのは難しいのですね。 いつものようにパラバラとめくっていくと、 2 章の 限られた誌面ではすべての論文を紹介することはでき 「 goto 文を用いた構造的プログラミング」が目に留まり ないので、このくらいにしておきましよう。 ました。構造化プログラミング論争のきっかけとなった X は、一見柔軟匪がなさそうにみえますが、しつは Edsger Dijkstra の有名な論文「 GO to statement ある種のテクニックや機能を使うとなんでもできてしま considered harmful 」を思い出したからです。この章の 「歴史的背景」という節では、その辺りの事情が要領よく います。プログラミング言語としてみた場合、そのよう まとめられています。そして、 goto 文を含むプログラム な点があまり好きになれないのですが、それでも使い続 けてしまう自分に困っていました。この本を読んで、理 からいかに goto 文を取り除くか、 goto 文を取り除くと むしろプログラムが分かりにくくなる場合もある、系統 由がすこし分かったような気がします。同しような気分 的に goto 文を取り除くこともできるがそれはプログラ になっている人 ( きっと、たくさんいるにちがいない ) に ムの本質的な改善にはつながらない、などといったこと お薦めの 1 冊です。 ( 坂下秀 ASTEC) が述べられています。 こまで読んで、現在の大規模なプログラムに goto 文芸的フログラミング を第第を 146 UNIX MAGAZINE 1994.8

28. Class Macros 29. Database Macros 30. Options 31. Headers 32. The Command Line 33. Debugging With —d UNIX MAGAZINE 1994.8 Bibliography/Index F. IDA m4 Configuration E. V8 m4 Configuration D. The client. cf File C. #define Macros in conf. h B. Obscure Error Messages A. The qf File lnternals Part 4 Appendices 目次からも分かるように、本は 4 つのパートに分か ません。 ったのです。小心者の僕には、とてもこんなことは言え と、偉そうにしていますが、これはこの本に書いてあ おりの sendmail. cf を書くことも可能になるでしよう。 ば、 sendma Ⅱ . cf もすらすら読めるようになり、思いど うです、けっきよくは、、慣れクなのです。慣れさえすれ C プログラミングの経験者ならお分かりでしよう。そ ( (int)*(p) → -ptr + + ) : -filbuf (p) ) #define getc (p) ( ーー (p) ->—cnt>=O? たとえば、次の行の意味が分かるでしようか ? 見たときも、、、なんしゃこりゃ〃と思いませんでしたか。 ちょっと思い出してください。初めて C のプログラムを と泣きたくなります。たしかに暗号のように見えますが、 答は ( 1 ) 番です。、、なんやこれは。どれも変わらへんがな〃 十@$ = W ( 1 ) ーション・ファイルの一部でしようか。 次の 3 行のうち、どれが sendmail のコンフィギュレ います。 さて、この本では次のようなクイズクが出題されて のですね。 には、こんなにたくさんのことを知らなければならない なりの項目があります。 sendmail. cf と仲良くするため さすがに 800 ページ近い分量になると、目次だけでか Book Review れています。 Part 1 では、 sendmail. cf について説明しながら簡 単な sendma Ⅱ . cf をスクラッチから書きあげています。 こでは、次の要求を満たすコンフィギュレーション・ ファイルを書いていきます。 ・自組織のネットワーク内にメールホストがあり、自分 のマシンではメールを受け取ることがない。 ・そして、すべてのメールはメールホストに転送して処 理してもらう。 チュートリアルということもあって、説明は丁寧で、 よく分かります。各章の内容に合った定義を数行ずつ加 えていき、そのたびにテストモードでテストし、動イ何寉 認をしています。ですから、 sendmail. cf のどの部分が どのような働きをするのかといったことか理解できます。 各章の末尾には「やってみようコーナー」 (Things to Try ) があり、実際に、、やってみる〃と理解がいっそう深 まるでしよう。 Part 2 は、 sendmail の管理についての解説です。本 書によれば、「 OS とともに配布されている sendmail は 新しいものと置き換えたほうがよい」のだそうです。コ ンパイルガ去も説明されているので、入れ替えてみては いかがでしようか。 DNS の MX フィールドや、セキュ リティ、ログファイルなどについても詳しく説明されて います。 Part 3 はリファレンス篇です。ここは、、、あれ ? あれ の定義はどういうふうにするんだっげ′とか、、、文法を忘 れてしもた〃などというときに開くと便利です。ただし、 初心者がいきなり読むとアレルギーを起こしかねないの で十分に注意してください。 Part 4 は付録や参考文献、索引です。 sendmail に関 するエラーメッセージの説明や、各種マクロの構造など の説明があります。 チュートリアルあり、リファレンスありと、至れり尽 くせりです。解説もいき届いていて分かりやすく、これ さえあれば sendmail は思いのまま ( かどうかは皆さん の努力しだいですが ) 。あなたも、明日からは send - mailer ( ! ? ) です。 145 ( 白崎博生大阪大学 )